名古屋市天白区植田にあるPhysio Conditioning Lab.(フィジオコンディショニングラボ) パーソナルトレーニング&ボディメンテナンス 理学療法士トレーナーの柴田です。
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はじめに
「姿勢を良くしたいけれど、ストレッチだけで改善できる?」「猫背や巻き肩には筋トレも必要?」と疑問に感じている方は少なくありません。
結論からいうと、姿勢改善ではストレッチだけでなく、必要に応じて筋力トレーニングや身体の使い方を練習することが重要です。
姿勢は単純に「筋肉が硬いから悪くなる」「筋力が弱いから悪くなる」というものではありません。
関節の動き、筋力、身体をコントロールする能力、日常生活の習慣など、さまざまな要素が関係しています。
姿勢改善にはストレッチだけで十分?
ストレッチは、胸椎や股関節などの関節の動かしやすさを高めたり、筋肉の柔軟性を改善したりする方法として役立ちます。
例えば、胸郭周囲の動きが制限されている場合や、股関節周囲の柔軟性が低下している場合には、ストレッチによって身体を動かしやすくできる可能性があります。
しかし、身体が動かしやすくなっただけでは、その姿勢を日常生活の中で維持できるとは限りません。
ストレッチによって「動かせる身体」をつくった後に、その位置を自分でコントロールする能力を高めることも重要です。
筋トレを取り入れた方がいい理由とは?
姿勢を支えるためには、体幹や背中、肩甲骨周囲、お尻などの筋肉を適切に使う必要があります。
筋力トレーニングによって必要な筋肉を鍛えることで、立つ・座る・歩くなどの日常動作で身体を安定させやすくなります。
ただし、「姿勢が悪い=筋力不足」と決めつけるのも適切ではありません。
重要なのは、ストレッチで可動性を高めるだけでなく、筋力・身体のコントロール・日常動作まで含めて改善することです。
そのため、姿勢改善では「とにかく背筋を伸ばす」のではなく、現在の身体の状態を評価したうえで、必要な運動を組み合わせることが大切です。
姿勢が悪くなる主な原因
「姿勢が悪い=身体が硬い」と考えて、ストレッチだけを続けている方も多いのではないでしょうか。
しかし、姿勢は筋肉の柔軟性だけで決まるものではありません。
筋力・関節の動き・身体をコントロールする能力・日常生活の習慣など、複数の要因が関係しています。
筋肉が硬いだけが原因ではない
猫背や巻き肩などがあると、「胸の筋肉が硬いから」「背中の筋肉が硬いから」と考えがちです。
確かに、筋肉や関節の柔軟性が姿勢に影響する場合はあります。
しかし、身体が硬い部分だけをストレッチしても、姿勢が十分に改善するとは限りません。
「どこが硬いのか」だけでなく、「なぜその姿勢になっているのか」まで考えることが重要です。
筋力や筋持久力の低下
良い姿勢を維持するためには、身体を支える筋力だけでなく、一定時間その姿勢を保つ筋持久力も必要です。
例えば、体幹や背中、肩甲骨周囲などの筋肉を適切に使えないと、疲労したときに姿勢が崩れやすくなることがあります。
ただし、筋力が強ければ必ず姿勢が良くなるわけではありません。
必要な筋肉を、適切なタイミングで使えることが大切です。
関節の可動性低下
胸椎、肩関節、股関節などの動きが制限されると、身体の他の部分で動きを補うことがあります。
例えば、股関節が動きにくいことで腰を過剰に動かしたり、胸椎が動きにくいことで首や肩に負担が集中したりする場合があります。
そのため、姿勢改善では一部分だけを見るのではなく、全身の関節が適切に動いているかを確認することが重要です。
身体をコントロールする能力の低下
姿勢は「正しい位置で止まること」だけではありません。
立つ、座る、歩く、物を持つなど、状況に応じて身体の位置を調整する能力も必要です。
そのため、静止した姿勢だけを確認するのではなく、実際の動作の中で身体をどのようにコントロールしているのかを見ることが大切です。
長時間同じ姿勢を続ける生活習慣
デスクワークやスマートフォンの使用などで、長時間同じ姿勢を続けることも、姿勢の崩れや身体の不快感につながる要因になります。
たとえ理想的な姿勢であっても、同じ姿勢を長時間続ければ身体には負担がかかります。
そのため姿勢改善では、「正しい姿勢を一日中維持する」ことよりも、こまめに姿勢を変えたり、身体を動かしたりする習慣をつくることも重要です。
姿勢改善を考える際は、柔軟性・筋力・関節可動域・身体のコントロール・生活習慣を総合的に見て、自分に必要なアプローチを選択することが大切です。
ストレッチだけでは姿勢改善が難しい理由
ストレッチは姿勢改善に役立つ方法の一つですが、ストレッチだけで姿勢を改善しようとすると限界がある場合があります。
身体の柔軟性を高めることと、その身体を日常生活の中で適切に使うことは別の能力だからです。
柔軟性が高まっても姿勢を支える力は別に必要
ストレッチによって、硬くなった筋肉や関節が動かしやすくなることはあります。
しかし、姿勢を維持するためには、身体を適切な位置で支える筋力や筋持久力も必要です。
例えば、胸椎や肩関節が動かしやすくなっても、体幹や背中、肩甲骨周囲の筋肉を適切に使えなければ、日常生活の中で姿勢が崩れてしまうことがあります。
そのため、「柔らかくする」だけでなく「支えられる身体をつくる」ことも重要です。
「動かせる」と「正しく使える」は違う
姿勢改善では、身体の可動域が広がれば十分というわけではありません。
例えば、胸を開くことができても、座っているときに無意識に背中が丸くなってしまうのであれば、身体を適切にコントロールする練習も必要です。
つまり、
動かせる身体
と
必要な場面で適切に動かせる身体
は同じではありません。
ストレッチで動きの土台をつくったうえで、筋力トレーニングや動作練習を組み合わせることが重要です。
一時的に姿勢が変わっても元に戻ることがある
ストレッチをした直後に「身体が伸びた」「肩が開いた」と感じることがあります。
これは身体の動かしやすさや感覚が一時的に変化した結果として起こることがあります。
しかし、その状態を日常生活で維持できるとは限りません。
姿勢を長期的に改善していくには、運動によって身体を適切に使う経験を繰り返し、日常生活の動作につなげていくことが大切です。
日常生活で姿勢を維持する筋力・持久力が必要
姿勢は数分間だけ維持できればよいものではありません。
仕事、家事、歩行など、日常生活では長時間にわたって身体を動かしたり、姿勢を調整したりする必要があります。
そのため、姿勢改善では最大筋力だけでなく、疲労しても姿勢をコントロールできる筋持久力も重要になります。
また、「良い姿勢を固定する」のではなく、状況に応じて姿勢を変えられることも大切です。
ストレッチ+筋トレ+身体の使い方がポイント
姿勢改善では、ストレッチを否定する必要はありません。
ストレッチ
→ 身体を動かしやすくする
筋力トレーニング
→ 姿勢を支える能力を高める
動作練習
→ 身体を適切にコントロールする
生活習慣の見直し
→ 長時間同じ姿勢を続けない
というように、それぞれの役割を考えて組み合わせることが重要です。
「硬いからストレッチ」だけではなく、「なぜその姿勢になっているのか」を評価して、必要な要素を補うことが姿勢改善への近道になります。
姿勢改善に筋トレが必要な理由
姿勢改善というとストレッチが注目されがちですが、身体を適切な位置で支え、動作中にコントロールするためには筋力も重要です。
ただし、「筋力が強ければ姿勢が良くなる」という単純な話ではありません。
必要な筋肉を、必要なタイミングで使えることがポイントです。
姿勢を支える筋力を高める
立っているときや座っているとき、身体を安定させるためには、体幹や背中、骨盤周囲、下肢などの筋肉が働いています。
筋力が低下している場合、身体を支えるために別の部位へ負担が集中し、姿勢が崩れやすくなることがあります。
例えば、体幹やお尻の筋力が十分に使えない場合、腰を反らせたり、身体を傾けたりして安定性を補おうとすることがあります。
そのため、姿勢改善では自分の身体に不足している筋力を確認し、必要な部位を鍛えることが重要です。
正しい身体の位置をコントロールしやすくする
筋トレの目的は、単純に筋肉を大きくすることだけではありません。
姿勢改善では、身体の位置を自分でコントロールする能力を高めることも重要です。
例えば、肩甲骨を適切な位置で動かす、骨盤を安定させながら股関節を動かす、体幹を安定させながら手足を動かすなど、身体全体を連動させる能力が必要になります。
そのため、単純な筋力トレーニングだけでなく、デッドバグやバードドッグ、スクワットなど、実際の動作につながる運動を取り入れることも有効です。
筋持久力を高めて疲れても姿勢が崩れにくくする
姿勢は数秒間だけ維持できればよいわけではありません。
仕事や家事、通勤などでは、長時間身体を支えながら活動する必要があります。
筋持久力が不足していると、最初は良い姿勢を保てても、疲労するにつれて背中が丸くなったり、頭が前に出たりするなど、姿勢が崩れやすくなることがあります。
そのため、姿勢改善では最大筋力だけでなく、ある程度の時間、無理なく身体を支え続けられる能力も高めることが大切です。
日常生活の動作を安定させる
姿勢改善の最終的な目的は、鏡で見た姿勢を良くすることだけではありません。
立ち上がる、歩く、階段を上る、物を持つなど、日常生活のさまざまな動作を安定して行えることも重要です。
例えば、スクワットで体幹と下半身を連動させる練習を行えば、椅子から立ち上がる動作などにもつながります。
つまり、筋トレで高めた身体機能を実際の日常動作に活かすことが姿勢改善では重要です。
姿勢改善は「筋力をつけるだけ」ではない
姿勢改善に筋トレを取り入れる場合、
筋力を高める
→ 身体を安定させる
→ 動作中に身体をコントロールする
→ 日常生活で自然に使えるようにする
という流れを意識しましょう。
ストレッチで身体を動かしやすくし、筋トレで支える能力を高め、実際の動作の中で身体の使い方を身につける。
このように柔軟性・筋力・身体のコントロールを組み合わせることが、姿勢改善では重要です。
姿勢改善で鍛えたい筋肉
姿勢改善のために筋トレを行う場合、「猫背だから背筋だけ」「反り腰だから腹筋だけ」というように、特定の筋肉だけを鍛えればよいわけではありません。
姿勢は、背中・体幹・骨盤・股関節・下肢などが連動して支えることで成り立っています。
そのため、身体全体のバランスを見ながらトレーニングすることが重要です。
背中・肩甲骨周囲の筋肉
猫背や巻き肩が気になる場合、背中や肩甲骨周囲の筋肉を適切に使えることが重要です。
特に、肩甲骨を安定させながら腕を動かす能力が低下していると、肩が前に出たり、上半身が丸まりやすくなったりする場合があります。
ローイング系の運動などを取り入れ、肩甲骨を適切に動かしながら背中を使う感覚を身につけることがポイントです。
ただし、「肩甲骨を寄せ続ける」ことが正しい姿勢とは限りません。
肩甲骨は腕や胸郭の動きに合わせて適切に動く必要があります。
お腹・体幹の筋肉
体幹は、身体を安定させながら手足を動かすために重要な役割を担っています。
腹筋を鍛えるだけではなく、腰や骨盤を安定させながら四肢を動かす能力を高めることが重要です。
デッドバグやバードドッグなど、体幹を安定させながら手足を動かすトレーニングは、そのような能力を鍛える方法の一つです。
お尻・股関節周囲の筋肉
姿勢改善では、上半身だけでなくお尻や股関節周囲の筋肉も重要です。
お尻の筋肉は、立つ・歩く・しゃがむなどの動作で身体を支える役割があります。
ヒップリフトやスクワットなどを通して、骨盤を安定させながら股関節を動かす能力を高めていきましょう。
下半身を支える筋肉
姿勢は立っているときだけ上半身で作るものではありません。
太ももやふくらはぎ、足部なども含めて、下半身が身体を支える土台になります。
下半身の筋力が低下すると、立位や歩行時の安定性が低下し、上半身の姿勢にも影響する可能性があります。
スクワットやカーフレイズなど、立つ・歩くといった日常動作につながる運動を取り入れることが大切です。
筋肉単体ではなく全身の連動を考える
姿勢改善で最も重要なのは、特定の筋肉を強くすることだけではありません。
例えば、
足部・下肢
↓
股関節・骨盤
↓
体幹
↓
胸郭・肩甲骨
↓
頭部
というように、身体はそれぞれが独立して働くのではなく、連動して動きます。
そのため、姿勢改善では「どの筋肉を鍛えるか」だけでなく、鍛えた筋肉を実際の動作の中で適切に使えるかまで考えることが重要です。
「猫背だから背筋だけ」「反り腰だから腹筋だけ」という考え方ではなく、柔軟性・筋力・関節の動き・身体のコントロール能力を総合的に評価することが、より効率的な姿勢改善につながります。
姿勢改善におすすめの筋トレ
姿勢改善のための筋トレは、単純に筋肉を大きくすることが目的ではありません。
身体を支える筋力を高め、姿勢を自分でコントロールする能力を身につけることが重要です。
そのため、背中や体幹だけでなく、お尻や下半身まで含めて全身をバランスよく鍛えていきましょう。
ローイング系運動で背中を鍛える
ローイング系の運動は、肩甲骨を動かしながら背中の筋肉を使うトレーニングです。
猫背や巻き肩が気になる方は、背中の筋肉を適切に使う練習として取り入れることができます。
ポイントは、肩をすくめたり、腰を反ったりせず、肩甲骨の動きを意識することです。
「肩甲骨を強く寄せる」ことだけを目的にせず、腕の動きに合わせて肩甲骨をコントロールすることを意識しましょう。
デッドバグで体幹をコントロールする
デッドバグは、仰向けになって手足を動かしながら、体幹を安定させるトレーニングです。
姿勢改善では、単に腹筋を強くするだけでなく、手足を動かしているときにも体幹を安定させる能力が重要です。
腰が大きく反ったり、呼吸を止めたりしないように注意しながら、ゆっくり行いましょう。
ヒップリフトでお尻と体幹を鍛える
ヒップリフトは、仰向けで膝を曲げ、お尻を持ち上げる運動です。
お尻の筋肉だけでなく、骨盤や体幹を安定させながら股関節を動かす練習にもなります。
腰を反らして身体を持ち上げるのではなく、お尻を使って股関節を伸ばすことを意識しましょう。
スクワットで全身の連動性を高める
スクワットは、股関節・膝・足首を連動させながら身体を上下させる、日常生活にもつながりやすい運動です。
姿勢改善では、下半身の筋力だけでなく、足部・下肢・骨盤・体幹を協調させて動く能力を高めることができます。
最初は椅子に座る・立つ動作から始めても構いません。
膝の位置だけを意識するのではなく、足裏で床を感じながら、身体全体をコントロールして動きましょう。
壁を使ったウォールスライドで肩甲骨を動かす
ウォールスライドは、壁を利用して腕を上下させながら、肩関節や肩甲骨の動きをコントロールする運動です。
巻き肩や肩周囲の動きが気になる方の運動として活用できます。
ただし、無理に腕を高く上げたり、腰を反って代償したりする必要はありません。
胸郭や肩甲骨が自然に動く範囲で、ゆっくりとコントロールすることを意識しましょう。
姿勢改善は「筋トレの種類」より身体の使い方が重要
姿勢改善では、単に決められた筋トレを行えばよいわけではありません。
ローイング
→ 背中・肩甲骨
デッドバグ
→ 体幹の安定性
ヒップリフト
→ お尻・骨盤
スクワット
→ 下半身・全身の連動
ウォールスライド
→ 肩関節・肩甲骨
というように、それぞれの目的を理解して使い分けることが重要です。
さらに、身体の状態によっては筋トレよりも先に関節の可動性を改善した方がよい場合もあります。
そのため、「姿勢が悪いからこの筋肉を鍛える」と決めつけるのではなく、柔軟性・筋力・関節可動域・身体のコントロール能力を評価したうえで運動を選択することが、効率的な姿勢改善につながります。
ストレッチと筋トレはどちらが重要?
姿勢改善では、「ストレッチと筋トレのどちらが重要か」というよりも、現在の身体の状態に合わせて必要な方法を選択することが重要です。
身体が硬いからといって必ず筋トレが不要になるわけでも、筋力が弱いからといってストレッチが不要になるわけでもありません。
硬さがある場合はストレッチを活用する
胸椎や肩関節、股関節などの動きが制限されている場合は、ストレッチなどを活用して身体を動かしやすくすることが役立ちます。
ただし、単純に「硬い筋肉を伸ばせば姿勢が良くなる」と考えるのではなく、どの関節の動きが姿勢に影響しているのかを確認することが大切です。
筋力が不足している場合は筋トレを行う
姿勢を支える筋力や筋持久力が不足している場合は、筋力トレーニングを取り入れます。
体幹・背中・肩甲骨周囲・お尻・下半身など、必要な部位を鍛えることで、身体を安定させながら動かす能力を高められます。
重要なのは、単純に筋肉を強くすることではなく、姿勢を維持したり、動作中に身体をコントロールしたりするための筋力を高めることです。
動作の問題がある場合は身体の使い方を練習する
筋力や柔軟性に大きな問題がなくても、身体の使い方に問題がある場合があります。
例えば、スクワットで腰ばかりを動かしてしまう、歩行時に身体が大きく左右へ傾くなどです。
この場合は、ストレッチや筋トレだけでなく、実際の動作の中で身体を適切にコントロールする練習が必要になります。
姿勢は「止まっているときの形」だけではなく、立つ・歩く・座るなどの動作の中でも変化するためです。
一人ひとりの原因に合わせて組み合わせる
姿勢改善では、
硬さ・可動域の問題
→ ストレッチ・モビリティ運動
筋力・筋持久力の問題
→ 筋力トレーニング
身体の使い方の問題
→ 動作練習・運動コントロール
生活習慣の問題
→ 姿勢を変える・こまめに身体を動かす
というように、それぞれの問題に合わせて方法を組み合わせることが重要です。
つまり、「ストレッチ派」「筋トレ派」と分けるのではなく、自分の身体に何が必要なのかを見極めることが姿勢改善のポイントです。
ストレッチで「動かせる身体」をつくり、筋トレで「支えられる身体」をつくり、動作練習で「適切に使える身体」につなげる。
この3つを必要に応じて組み合わせることで、日常生活の中でも姿勢をコントロールしやすくなります。
理学療法士が考える姿勢改善のポイント
姿勢改善というと、「背筋を伸ばして良い姿勢を維持すること」と考えがちです。
しかし、理学療法士の視点では、見た目だけを整えるのではなく、身体を楽に動かせる状態をつくることが重要です。
「良い姿勢を作る」より「楽に動ける身体」を目指す
姿勢には個人差があり、常に同じ姿勢を維持することが必ずしも良いとは限りません。
大切なのは、必要なときに姿勢を変えられ、立つ・座る・歩くなどの動作を無理なく行えることです。
そのため、「正しい姿勢を固定する」のではなく、「状況に合わせて身体を動かせる」ことを目指しましょう。
姿勢だけでなく可動域・筋力・動作を評価する
姿勢を改善するには、鏡で見た姿だけを確認するのでは不十分です。
胸椎や肩関節、股関節などの可動域、体幹や下肢の筋力、片脚立ちやスクワット、歩行などの動作も確認する必要があります。
例えば、猫背に見えていても、原因が胸椎の動きの制限なのか、体幹の筋持久力なのか、日常生活の習慣なのかによって、必要なアプローチは変わります。
筋トレだけでもストレッチだけでも不十分な場合がある
身体が硬い場合にはストレッチが役立ちますが、柔軟性が改善しても身体を支える能力が不足していれば、姿勢をコントロールすることは難しくなります。
反対に、筋力を高めても関節の動きが制限されていれば、身体を効率よく動かせない場合があります。
そのため、
ストレッチで動かしやすくする
↓
筋トレで支える能力を高める
↓
動作練習で身体の使い方を身につける
というように、必要な要素を組み合わせることが重要です。
日常生活の姿勢や動作まで改善する
トレーニング中だけ姿勢が良くなっても、仕事や家事、スマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を続けていれば、身体への負担が繰り返されます。
そのため、姿勢改善では運動だけでなく、普段どのように座る・立つ・歩く・動くのかまで考えることが大切です。
「良い姿勢を一日中維持する」のではなく、こまめに姿勢を変え、必要に応じて身体を動かす習慣をつくりましょう。
姿勢改善の本質は、単に見た目を整えることではありません。
可動域・筋力・身体のコントロール能力を高め、日常生活の中で楽に動ける身体をつくること。
これが、理学療法士の視点から考える姿勢改善の重要なポイントです。
FAQ|姿勢改善と筋トレに関するよくある質問
Q. 姿勢改善に筋トレは必要ですか?
必要になる場合があります。
姿勢を支える筋力や筋持久力が低下している場合は、筋トレによって身体を支える能力を高めることが重要です。
ただし、姿勢の問題は筋力だけが原因とは限らないため、可動域や身体の使い方も含めて考える必要があります。
Q. 姿勢改善はストレッチだけでもできますか?
ストレッチによって身体が動かしやすくなることで、姿勢改善につながる場合があります。
しかし、柔軟性が高まるだけでは、日常生活の中で姿勢を維持・コントロールできるとは限りません。
必要に応じて筋トレや動作練習も組み合わせることが大切です。
Q. 猫背を改善するには筋トレとストレッチのどちらがいいですか?
どちらか一方ではなく、身体の状態に合わせて組み合わせることが重要です。
胸椎や肩周囲の動きが制限されていればストレッチやモビリティ運動を行い、背中や体幹の筋力・コントロール能力が不足していれば筋トレを取り入れます。
Q. 姿勢改善にはどこの筋肉を鍛えればいいですか?
一つの筋肉だけを鍛えるのではなく、背中・肩甲骨周囲、体幹、お尻、股関節、下半身などを総合的に考えることが重要です。特に、筋肉単体の強さだけでなく、身体全体を連動させて使えるかどうかも確認しましょう。
Q. 筋トレをすると姿勢は良くなりますか?
筋力や筋持久力が姿勢の問題に関係している場合、筋トレが役立つ可能性があります。
ただし、筋トレをすれば必ず姿勢が改善するわけではありません。
関節の可動域や動作パターン、日常生活の習慣なども含めて改善することが大切です。
Q. 姿勢改善の筋トレは毎日やってもいいですか?
運動の種類や強度によって異なります。
軽い運動や身体を動かす練習は比較的頻繁に行える場合がありますが、負荷の高い筋力トレーニングは回復も考慮する必要があります。
毎日行う場合も、疲労や痛みを確認しながら無理のない強度に調整しましょう。
Q. 姿勢改善にはピラティスも効果的ですか?
ピラティスは、体幹のコントロールや身体の動きを意識しながら運動する方法の一つです。
姿勢改善に必要な身体のコントロール能力を高める目的で活用できます。
ただし、ピラティスを行えば誰でも姿勢が改善するわけではありません。
現在の身体の状態や目的に合わせて、適切な運動を選択することが重要です。
Q. パーソナルジムで姿勢改善できますか?
パーソナルジムでは、姿勢だけでなく、関節可動域・筋力・身体の動かし方・日常動作などを確認しながら、一人ひとりに合わせて運動を調整できます。
姿勢改善を目的とする場合は、「猫背だから背中を鍛える」という単純な方法ではなく、姿勢が崩れる原因を確認して、ストレッチ・筋トレ・動作練習などを組み合わせることが重要です。
まとめ
姿勢改善ではストレッチだけでなく筋力や身体をコントロールする能力も重要
姿勢改善では、身体を柔らかくするだけでは十分とは限りません。
姿勢を支える筋力や筋持久力、身体を適切な位置に保ちながら動かすコントロール能力も重要です。
身体が硬い場合はストレッチ、筋力が不足している場合は筋トレなど原因に合わせて方法を選ぶ
姿勢が崩れる原因は人によって異なります。
関節の動きが制限されている場合はストレッチやモビリティ運動、筋力が不足している場合は筋力トレーニングなど、身体の状態に合わせて必要な方法を選択することが大切です。
「良い姿勢を無理に維持する」のではなく、全身を効率よく動かせる身体をつくることが大切
良い姿勢を意識しすぎて、胸を張ったり背筋を伸ばしたりし続ける必要はありません。
重要なのは、立つ・座る・歩く・しゃがむなどの動作で、身体を無理なく安定させ、状況に応じて姿勢を変えられることです。
姿勢・柔軟性・筋力・動作を総合的に改善することが、長期的な姿勢改善につながる
姿勢改善では、見た目だけを変えようとするのではなく、姿勢・関節可動域・柔軟性・筋力・身体のコントロール能力・日常動作を総合的に考えることが重要です。
ストレッチで「動かしやすくする」、筋トレで「支える力を高める」、動作練習で「適切に使えるようにする」。
このように必要な要素を組み合わせ、日常生活の中でも自然に身体を動かせる状態を目指すことが、長期的な姿勢改善につながります。
Physio Conditioning Lab.では、理学療法士が医学的根拠に基づき、
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